ペットフード安全管理者認定制度の試験は拍子抜け？！理由と出題内容をふり返る

試験の概要

2日間みっちり講習会を受けた最後に、試験が待っています。

ペットフード安全管理者認定制度は情報が少なく、試験当日まで丸腰気分でドキドキでした。

と思っていたのですが…

解答用紙を見た私は、心の中で思わず叫んでしまいました。

終わった人から退室OKです。

ゆっくり見直しをしたり、マークミスがないか何度も確認しましたが、それでも時間があまる感じです。

退室時は、解答用紙、名札(受講票)、アンケート、問題用紙を提出します。

名前と受講番号が肝になるらしく、協会の人もそこを確認してくれました。

試験を受けてみた感想

誤解を恐れずに言うと、こんな気持ちです。

ペットフード安全管理者の講習会は、異例のスケジュールと言えます。

講習会はあっても1日がふつうですが、ペットフード安全管理者は2日間。

その上両日とも朝からみっちり講義があるので、試験はそれなりの問題数と難易度があるとにらんでいました。

ですが、ふたを開けてみると、出題数はたったの25問。。。

もしかすると、ある程度知識をもっている人なら、試験から出席しても解けてしまうかもしれません。

「心構えや業界を知って、プロ意識を啓発！！」

実際に講習会を受けてみて、こういう雰囲気を感じました。

試験対策に限るなら、テキストを読み込んでポイントをおさえるだけでも十分戦えそうです。

こんな問題が出ました

思い出せる限り、実際に試験に出た問題をまとめてみました。

• 安全係数（の求め方）について：（毒性試験）の結果を参照する場合、（NOAEL）に個体差として10倍の安全係数を見込んで（ADI）を求める。
• （でんぷん）をα化し、その確認手段として（見かけ比重）の測定は重要
• ウェットフードの製品特性について：（化学的劣化）は（容器密封性）、（生物学的劣化）は（所定の殺菌処理）の両立が必要。
• 殺菌強度指標は？→F値
• 脱酸素剤：（脱酸素状態）にする
• ペットフード安全法で定める必要表示事項、正しい組み合わせは？
• ペットフードの名称の表示について
• 「原産国名」は、どの工程の国をいう？
• 不良品、多発性を判断する組み合わせ
• ペットフード安全法　第一条より：愛がん動物用飼料の（製造）等に関する規制を行うことにより、愛がん動物用飼料の（安全性の確保）を図り、もって愛がん動物の健康を保護し、動物の（愛護）に寄与することを目的とする。
• ペットフード安全法　第三条より：（第一義的責任）を有していることを認識して、愛がん動物用飼料の安全性の確保に係る（知識及び技術）の習得が必要
• ペットフード安全法法　第六条より：当該基準に合わない方法により（製造）された愛がん動物用飼料を（販売）し、又は販売のように供するために（輸入）すること。当該基準に合う（表示）がない愛がん動物用飼料を販売すること。
• ペットフード安全法で定められる「愛がん動物」とは？→犬及び猫
• 製造業者の届出が必要なのは？
• ペットフード安全法、輸出用のペットフードも対象？→×（輸出先のルールに従うため）
• 立入検査でペットフードや原材料を集取させる場合、対価は支払わなくていい？→×（支払う。ぶんどるわけではない）
• 立ち入り検査の結果は何で通知が来る？→書面
• 農業用の殺虫剤を工場内で使えるか→×（使える場所が決まっていて、法律が関係している）

合否案内は郵送

合否については、郵送で知らされます。

4周間くらいがめどです。

合格すると、これらが郵送されます。

ペットフード販売士はまず合否の通知、その後に認定証もろもろが届くという2段階になっていますが、ペットフード安全管理者は1回でまとまって届きます。

認定証書はこんな感じで、小さい賞状のようになっています。

認定証もついてきて、こちらはプラスチックのような小さいカードです。

合否通知はこんな感じです。

紙ペラですが、きちんと合格したことが記載されています。

ちなみに、ペットフード安全管理者の資格には更新があります。

資格の維持には3年ごとの更新が必要です。

出題にもとづいた復習

試験問題に基づいて、要点をまとめてみました。

ただ、講習会当日に配られるレジュメからの引用もあります。

愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律

成分のリスク評価と基準規格設定

リスク管理

安全なペットフードの製造「概論」

安全なペットフードの製造　ウェット製品

• 容器密封性：容器内の脱気orガス置換を行い、酸化をおさえる（化学的劣化）
• 所定の殺菌処理：加熱殺菌により微生物の殺滅および残存酵素を失活させる（生物学的劣化）
• 殺菌強度指標：食品衛生法では、常温流通品には嫌気性芽胞菌であるボツリヌス菌による危害を排除するために「F値＝4.0以上」（121.1℃で4分間の加熱）の処理を行うことが規定されている

安全なペットフードの製造　スナック製品

安全なペットフードの製造　ドライ製品

ペットフード安全法に基づく立入検査等

• 分析結果の通知：集取品の試験結果は、公表後、関係者に文書で通知

ペットフードの表示基準